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悪人志願
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犯罪があって、その犯罪を解明する探偵がある。
皆が寝静まった刻限に布団の上で仰臥して、どうしたら手がかりを残さないで完全犯罪を成し遂げられるか、と思いを巡らせる。
これは、ポン太の話ではありません。
江戸川乱歩の話です。
書かずにはいられない病で?日夜、数々の残虐で陰険に満ち溢れた悪巧みを編み出しては、ほくそ笑む。
一方で、その犯罪の手がかりを推理して解明する探偵が存在する。
自分で考えた犯罪は、どんなに込み入ったもので難解極まりないものであっても、余程の痴呆者で無い限り、解明不可能ということは有り得ない。
探偵小説は、書き手が犯罪を仕立て上げ、それを解明する名探偵を登場させるのだから、いわば自作自演で簡単そのものである。
いかにして身の毛もよだつ猟奇的な謎に満ちた犯罪を仕立て上げられるか、年がら年中その想いに頭を巡らせる、おぞましい想像力がなければ名探偵も生まれないのだ。
江戸川乱歩が数々の探偵小説を書き上げ、現在も名作として多くの読者に愛読され続けられるのは、日々弛まぬ悪人志願があってこその賜物なのだ。
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きもち:普通
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